ANRI AGAIN~ベスト・オブ・マイセルフ
杏里さんのセルフ・カバー・アルバムが、本日リリースされた。
洋楽部門のレーベル移籍第一弾ということで、洋楽テイストなアレンジが
ウリになっている一枚。いろいろなクリエイターが、意匠を凝らした
アレンジが、新しい杏里サウンドを彩っている。
杏里さんといえば、やはり、アップテンポな曲あり、バラードあり、
音楽のルーツがディスコサウンドや、R&Bにあることもあり、
こういうデジタル・トラックにのった、杏里さんの歌声は、新鮮さも
あり、どこか懐かしさもあり・・・。
ワタクシメが一番好きなのは、やはり、小倉さんがアレンジした
「ドルフィン・リング」が秀悦かな。はじめて聴いた時には
鳥肌が立ってしまいました。
小倉さんの得意な、バラードのリズムパートをレゲエにのせて、
テンポをミディアム仕立てにする手法、そして、今回は、ジェイク・
シマブクロさんが、参加していて、小倉さんのトラックに、ウクレレの
アコースティックなサウンドが、独特なゆらぎを醸し出しているので
聴き心地がとてもいい。
そして、水滴の音やイルカの鳴き声も、いい感じで、花を添えてる
感があり、ジェイク・シマブクロさんのウクレレ、見事にフィーチャー
させている感があると思います。
そして、杏里さん、やっぱりいい楽曲たくさんあるじゃん!!と思わ
せるのが、「Fly By Day」ですね。この曲は、1982年にリリースされた
アルバム「Heaven Beach」に収録されている、角松敏生さんの楽曲。
アレンジのベースは、ハウスなんだけど、リズムセクションがラテン
っていうか、サンバ調になっているのが、ビバ!カリフォルニアで素敵!
なんて・・・。(意味不明で、すいません)
それにしても、「オリビアを聴きながら」のボサノバのアレンジは
素敵ですね。やはり、名曲です。
そして、もう一曲、小倉さんのアレンジの「Affection」。
夏のディナーショウのアレンジは、原曲に近いものなので、正統派な
バラードアレンジなんですけど、今回の小倉さんのものは、やはり、
テンポがミディアムで、小倉さんのピアノの高音の流麗なパートが
やっぱり、ゆらぎ感が出ていて、とても気持ちがいい。
デジタルトラックの中にあってこその生身のアコースティックな
ウクレレやピアノの音、これを狙っての、グルーブ感やゆらぎのある
小倉さんならではのアレンジ、ワタクシメ的には、かなり、
気に入っているところであります。
ただ、ワタクシメとしましては、このデジタル・トラックなアレンジの
セルフ・カバーの対極の位置づけの傑作として、小倉さんがサウンド
プロデュースをした、リ・アレンジ・ベスト「R134 OCEAN DeLIGHTS」を
挙げたいと思います。
やはり、生身のミュージシャンが演奏しての、ライブ感のある一枚だし
このバンドのみなさんで奏でられてこそのグルーブが好きなんですよね・・・。
R134 OCEAN DeLIGHTS