大好きなボーカリスト marron ちゃんのNew Album 「Through the sky」が
昨日、届いた。marronちゃんといえば、今年は、ANRI-Band のコーラス
としても、ご活躍の一年でもあった。
マロンちゃんの
オフィシャル・サイトによると、アルバムに参加して
いたメンバーの皆様が、「洋楽のジャズアルバムみたいになったね〜」
と話しておられることが書いてあるが、確かに、Jazzy でシックで
スリリングな雰囲気のアルバムに仕上がっている。
今回は、ピアノ・トリオでバッキングの演奏を録っていらっしゃる、
とのことですが、marron ちゃんの声に、こんなにピアノ・トリオが
馴染んでしまうとは。リズム・セクションがあったうえでの、
ボーカルが映える、最小単位の編成と言ったら、やはり、ピアノ・
トリオなのかしらん。ウッド・ベースの音色、いいですよね。
そして、バッキングの演奏は、一発録りをしたものだという。
コンピューターが進化した今、やはり、ミュージシャンが生で
音を奏でる、ということほど、贅沢なことはないと思うんだけど
「一発録り」ならではの、緊張感や空気感があって、とても素晴らしい
テイクになっている。そして、そこに浮き上がる立体感のある
マロンちゃんのボーカル。
ミュージシャンとの「せーの録り」にこだわったアルバム、
例えば、杏里さんだったら、2002年のシリーズ・アルバム
「SMOOTH JAM」夏の「Aspasia」と冬のLIVEのサブ・タイトルにもなって
いる、「Quiet Storm」だったり、あるいは、今年の2月にリリース
された今井美樹さんの、Vocal × Piano で奏でられる「I Love Piano」
だったり・・・ marron ちゃんのアルバムも同じ質感を持っている。
CDリリースのInfoをサイトで見た時、収録曲のタイトルが書いてあって
「生き別れのJuliet」とか「殺したいほど愛してる」「愛に堕ちた日」
とか、marron ちゃんらしい、黒魔術的な(ウソウソ)ストレートに
心に留まる単語が並んでいたりもするんですが、この詞を追っていくと
タイトルとは裏腹に、真っ直ぐに向けられた、そこはかとなく純真な
想いだったり。
アルバムの中で、最初に印象に残った曲は、アルバムのタイトルにも
なっている「Through the sky」ですね。ワタクシメ、本当にボサノバには
弱いんですの。アレンジもきれいだし、すごく美しい曲調で、マロンちゃん
の広い音域も堪能できる曲。サビのあとの「開かないようにしてた〜
想い馳せてみるの」のパートの声質は、すごく好きだったりします。
あの、この曲のコーラスパートに、L-modeの誰か混ざってませんか?!
あと、「生き別れのジュリエット」も、すごくキャッチーな曲で、
すごく情景が浮かんでくるような曲。やっぱり、ジュリエットは
バルコニーにいなくちゃね・・・。
期せずして、どわーっと涙があふれていた曲、「Wheel of feeling」。
韻を踏んでるのが素敵、そしてアコギ一本をバックにしてる歌いだし
なんだけど、だんだん楽器が重なっていくのと共に、ボーカルの情感が
盛り上がってくるところが素晴らしいと思いました。
あとで、ライナー・ノートを読んで、納得・・・。
後半は、マロンちゃんらしい王道なバラードが続くんですけど
冬のシーズンに聴くには、本当に、よく似合うアルバムになっていると
思うし、本当にクオリティの高いアルバムだと思います。
あの・・・、私には「White」なイメージなんですけど・・・。
今回は、移動中に、iPodに入れて聴かせていただいてるんですけど
ついつい、このアルバムの世界観に引き込まれてしまっている
自分を、止めることができません。
たぶん、何度も聴くことになるアルバムになることだし、その度に
感じることが増えていくアルバムになるんだと思います。