広島出身というと、孤高のアーティストがとても多い気がするんだけど
もちろん、矢沢永吉もそうだし、吉田拓郎、奥田民生とかいらっしゃる
けど、浜田省吾もそのひとり。
今日は、静岡へ浜田省吾のライブに行く。本当は、いつもお世話になって
いる、省吾サマファンの友人が行けるようにとチケットを取ったのだが、
やはり、ママは家庭を捨てられず、ワタクシメがピンチ・ヒッター。
さて、今回の省吾サマのライブのオープニングは、「HELLO,ROCK & ROLL
CITY」の中でも歌われている♪「はじめて歌ったR&B」 ”A PLACE IN THE
SUN”なのである。
この曲は、省吾サマのライブを初めて観た、1988年の「渚園」の時も
オープニングだったので、なんかすごく嬉しい。
今回のライブの途中に、ショート・フィルムも上映されて、その中にも、
この曲が印象的に使われているんだけど”A PLACE IN THE SUN”は、
スティービー・ワンダーが、1966年にリリースしたナンバー。
邦題が「太陽のあたる場所」となっているが、省吾サマの「陽のあたる
場所」は、また違う曲。
ROCKのスタイルもいろいろな形があると思うけど、省吾サマの歌は
代表曲「J.BOY」の定義にもなっているように「戦後アメリカの影響下の
中で育った日本の少年たち」が大きくなって、社会に出て、家族を持ち
父になり、働いて、生きていく、この国はどうなのか、と、そんなテーマを
織り込んだのが、省吾サマのスタイルのようにも思える。
私、昔の曲も好きなんですけど、最近めっきり涙腺が弱くて、必ず
泣いちゃうのが、「I am a father」なんです。この曲のフィルムに、
父ちゃん役で時任三郎さんが出ていたりするんですけど、働く父さんと
ちゃんと挨拶の出来る子供たちを観ると、いつもこっそり涙ふいてます。
省吾サマのライブでは、オーディエンスに対して、年齢を拍手で求める
恒例のMCがあるんですけど、10代から60代まで、本当に幅広い方が来て
いらっしゃるんですが、一方的にショーを見せ付けるって形ではなくて、
こういうオーディエンスとの関わりっていうのを、とても大事にされて
いるんだな、っていうのを感じますね。
あまり、メディアに出ない浜田省吾氏ですが、全国津々浦々、日本の
各地に浜省の歌を待っているオーディエンスがいて、多分、それを一番
わかっていらっしゃって、ホールツアーを各所で重ねていらっしゃるのが
浜田省吾さんの流儀なんだな、っていうのを実感したコンサートでした。